健康的な生活を心がけよう
2040年問題に備えて、健康寿命を意識した生活習慣を身に付けましょう。健康寿命とは、介護を必要とせずに日常生活に求められる動作ができ、健康的な日々を送れる期間のことを指します。現在、日本の平均寿命と健康寿命の差は10歳前後も離れており、その期間は医療や介護、家族の支えなどが必要となります。この期間は「レッドゾーン」と呼ばれており、重要なのは平均寿命の長さではなくレッドゾーンをいかに短くするかです。以下に、健康寿命を持続するための生活習慣を紹介します。
まずは生活習慣病について学び、日頃から予防しましょう。生活習慣病とは食生活や運動習慣などの生活習慣が原因で引き起こされる病気です。具体的には、がん、循環器疾患、糖尿病などが挙げられます。生活習慣病は健康寿命を妨げる大きな阻害要因であるため、生活習慣病についてよく知った上で生活することが大切です。
適切な食生活とは、主食・主菜・副菜のバランスが整った食事のことです。野菜を多く摂り、果物も適度に摂るようにしましょう。塩分を摂りすぎると高血圧や胃がんのリスクが高まります。摂取量の目安は男性が8g未満で、女性が7g未満です。
適度な運動を日常生活に取り入れることにより、心臓病や脳卒中、がんなどの様々な病気のリスクを下げられます。若い頃は歩行以上の身体活動を毎日60分、汗をかく程度の運動を毎週60分行うようにしましょう。65歳以上の高齢者は毎日40分程度の身体活動を目安にしてください。
身体を休めることも健康を維持するためには必要です。しっかり休息する時間を取り、規則正しい生活を心がけてください。十分な睡眠は体内時計を整え、ホルモン分泌や生理的な活動を調整する効果があります。
たばこにはニコチンやタールなどの有害物質が含まれています。約70種類の発がん物質が含まれており、たばこがきっかけで病気を引き起こすケースは非常に多いです。喫煙者が近くにいることで他者がたばこの煙を吸ってしまう受動喫煙も問題視されています。たばこを吸う人は自身と周囲の健康のために禁煙しましょう。
また、お酒に含まれるアルコールは肝臓だけでなく全身に影響を与えます。適度な飲酒量は1日平均純アルコールで20g程度です。これはビールだと中瓶1本ほどです。これ以上の量を日常的に飲んでいる人は、飲酒量を抑えるようにしてください。
近年、歯周病は全身の病気と関連しているという報告が増えてきました。毎日の歯磨きはもちろん、定期的に歯石除去を行い口腔内の健康を維持しましょう。
介護人材を確保するためには労働環境を整備する必要があります。ITの導入などによって現場の負担軽減や業務効率化を図ることが人材定着につながります。また、業界全体のイメージアップも求められます。
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